NISA口座と特定口座の損益通算は出来るのか?

こんにちは、NARIです。

特定口座とNISA口座で株や投資信託を保有していて、利益と損失を両方出した場合の税金を
ご存知ですか?きちんと理解していないと痛い目を見ます…。記事の最後には私の体験談を載せました。

 

NISA口座と特定口座の損益通算は出来るのか?

特定口座だと年間の利益と損失を通算して税金を安くしたり出来ますが、NISA口座と特定口座や一般口座のあいだでは、損益通算が認められていないので出来ません。さっそく見ていきましょう。

NISAの概要を復習します

利用できる方 日本に住む20歳以上の方(口座を開設する年の1月1日現在)
※0歳~19歳の方は、ジュニアNISA口座を利用出来ます。
非課税対象 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座
非課税投資枠 新規投資額で毎年120万円が上限(非課税投資枠は最大600万円)
※2015年以前分は100万円。未使用分があっても翌年以降への繰り越しは×。
非課税期間 最長5年間
※期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能
投資可能期間 2014年~2023年

NISAで損益通算出来ないとは?

例えば同じ特定口座でA社の株で100万円利益とB社の株で100万円の損失が出たとします。

同じ特定口座だったら、A社の株での利益100万円とB社の株での損失100万円という損益が通算されて損益が0円となり税金がかかりません。

しかし、特定口座のA社の株で100万円利益が出ていて、NISA口座でB社の株が100万円の損失を出したらどうなるでしょう。

  • 特定口座A社の株…利益100万円に20.315%の税金が課税されるので、203,150円の税金が取られます。(特定口座だと20.315%の税金が課税。 内訳は所得税が15.315%、住民税が5%)
  • NISA口座B社の株…何も出来ずに100万円の損失で終わります…。

NISA口座での譲渡利益はすべて非課税になりますので、例え損失があっても税制上損失とはみなされません。

また、NISA口座での損失は、特定口座(特定預り)や一般口座(一般預り)等ほかの口座の利益との損益通算や損失の繰越控除はできません。

 

NISA口座の注意点まとめ

  1. NISA口座は1人1口座。
  2. NISAで購入できる非課税投資枠は年間120万円!※未使用分は翌年以降に繰り越し出来ない。
  3. 非課税投資枠は最大600万円
  4. 非課税期間が終わったら、売却か特定口座に移管かロールオーバー
  5. NISA口座で損失が出ても特定口座や一般口座の利益と損益通算は出来ない。
  6. 配当金や分配金は、株式数比例配分方式(証券会社を通じて受け取る)じゃないと非課税にならない。
  7. ハイリスク・ハイリターンな商品は株価が上がれば最高だが、下がったときにやばい。※体験談参照

おまけの体験談

2016年に東証マザーズで医療・介護用ロボットを手がける会社の株をNISAで購入しました。

FDA(米国食品医薬品局)より、医療機器としての市販承認(クリアランス)を取得したら株価が上がると思っていたのですが、米調査会社がその会社が過大に評価されているとするリポートを公表し株価は大暴落しました。

NISAは損益通算出来ないからと、損切りする判断が遅れて約45万円の損失になりました。

ただ、私の場合はその後に株価が上がることはありませんでしたが、一時的に損失が出ているだけで、その後価格が上昇することもあるので悩ましいですよね。1回売って買いなおすには120万円の枠を新たに使わなきゃならなくなりますし…。

NISA口座で取り引きする時は、損益通算出来ないことを頭に入れながらも損切りや利益確定のマイルールを崩さずに取引されると後悔も少ないと思います!

 

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